歯の表面には毎日ネバネバした膜状の物質「歯垢(プラーク)ができ、歯と歯肉の間に溜まっていきます。
歯垢は1mgの中には約1億個の細菌が含まれています。
そして歯垢が石灰化した物が歯石となります。
この歯垢と歯石が歯周病の原因です。
歯垢、歯石をそのままにしておくと歯の回りの歯肉に炎症が起きてきます。
歯肉は赤く腫れ、歯ブラシなどが少し触れても簡単に出血やウミが出るようになります。さらに炎症が進むと歯と歯肉が剥がれて「歯周ポケット」ができ、歯の回りの骨【歯槽骨(歯を支えている骨)】を溶かし始め、だんだん歯周ポケットが深くなり歯がグラグラしてきます。そして最後には歯が抜け落ちてしまいます。
40歳以上の人の85%が歯周病にかかっているといわれており、歯の喪失原因で成人の歯を失う原因のナンバーワンとなっています。
また、小学校でも歯周炎の前段階となる歯肉炎を起こしている子供たちが多く見られます。
日本人の中高年層の8割は、歯肉に問題ををかかえています。
歯磨きの際には歯肉の状態をチェックする習慣をつけ、歯周病の進行に気を付けてください。