乳歯は人間にとって最初に生えてくる非常に大切な歯です。妊娠して2〜3カ月で、全ての乳歯の歯胚(歯芽)ができ始めます。4〜6カ月位の胎児の頃に、それが石灰化し始めるのです。そして赤ちゃんが生まれ、かわいい歯が生えてくるのは5〜10カ月の頃です。下の歯から順に生え、3カ月位遅れて今度は上の歯が生えてきます。全部で20本、だいたい生えそろうのは2歳半前後になります。
永久歯との生えかわりの時期は、乳中切歯・6〜7歳、乳犬歯・9〜12歳、乳側切歯・7〜8歳、第1乳臼歯・9〜11歳、第2乳臼歯・10〜12歳です。
名称 | 生える時期 | 抜ける時期 |
---|---|---|
乳中切歯 | 生後6〜7ヶ月 | 6〜7歳 |
乳側切歯 | 7〜9ヶ月 | 7〜8歳 |
乳犬歯 | 16〜18ヶ月 | 9〜12歳 |
第1乳臼歯 | 12〜14ヶ月 | 9〜11歳 |
第2乳臼歯 | 20〜24ヶ月 | 10〜12歳 |
どうして人間は大人になるにつれて乳歯から永久歯へと生えかわるのでしょうか?体の他の器官が成長し大きくなるのに対して、歯は完全に元の歯が抜けてしまい、全く別の歯が生えてきます。不思議な感じがしませんか?体の発育にともなってアゴの骨も成長し、歯列のアーチも大きくなります。そうなると、やはり乳歯よりも強くて大きい永久歯が必要になり、生えかわるのではないかと考えられています。