2005年春広島大学は、歯科技工士の教育・養成を4年制の歯学部口腔保健学科に再編しました。歯科医療に求められる内容がより高度化・複雑化したことにより歯科技工士の教育内容もそれに伴い、改革が必要になったことの現れと思います。

その一方で、現在までに山形歯科専門学校歯科技工士科（閉科）、沼津歯科技工専門学校（閉校）、行岡医学技術専門学校歯科技工科（閉科）、旭川歯科学院専門学校歯科技工士科（募集停止）、新潟大学歯学部附属歯科技工士学校（募集停止）、松本歯科大学附属衛生学院歯科技工士（募集停止）が、確認されています。

少子化の時代を迎え、学校間競争が急速に激化し「大学の倒産」が現実のものになった中での学校経営者（幾つかは歯科医師会立）の選択と思います。

歯科教育の伝統校・日本歯科大学は、歯科技工士教育・養成を短期大学化し、日本歯科大学東京短期大学として2005年4月開学しました。

大学化と経営資源弱小校の淘汰は、特に専門学校という存在が学校間競争激化の中で、弱点となっていることの現れとの様です。

しかし、時代時代の背景を持ちながら人の食と健康・審美のために歯科医療は続いていくのですから研鑚を続けながら、新しい歯科医療と歯科技工を学び、患者さんのお役に立てる歯科技工を続けていきたいと思います。