秋田県秋田市の歯科・歯医者 痛くない治療を心がけています!南浦歯科クリニック
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その11 修理と苦情が歯科技工士を育てる |
歯科技工士は、歯科医院からお預かりした模型の上で歯科技工を行います。そのため患者さんの口の中の状態を、精密に印象して頂き歯型(模型)として再現します。 この方法の利点は、患者さんの治療時間と回数を減らしながら丁寧な仕事が出来る点にあります。しかし、その分歯科技工士が患者さんの口の中を観察し、患者さんの要望を伺う時間がほとんど無くなってしまう弊害も起こってしまいます。 入れ歯・差し歯を患者さんが、修理などで作り手の歯科医師・歯科技工士にご持参頂くと、歯科医師・歯科技工士はそこから使用状態・材料特性など多くのことを学ばさせて頂けます。また、学ばなければいけません。 自分の作った入れ歯・差し歯を、末永く使っていただくことは作った者の喜びですし、丁寧に清掃され使われている入れ歯・差し歯を見ると感謝の気持ちが湧き上がってきます。 若い時分に作らせて頂いた入れ歯・差し歯と対面すると、若き日を思い出すこともあります。 また、他の歯科医師・歯科技工士の方が作られた入れ歯・差し歯からも多くのものを学びます。全てが手作りのオーダーメイドである入れ歯・差し歯に関する、作り手側の情報が患者さん側から見えない構造も、情報公開の時代を迎え徐々に変わっていくものと思います。 患者さんと接する機会の少ない歯科技工士にとって、患者さんの様々なご意見・苦情から、多くのヒントを頂きますし、考える機会となります。 是非、患者さんの声を歯科技工士にお届けてください。 |
2005.06.27記 |