本人は意外と気付かないものですが、口臭は他人に大変な不快感を与えます。口臭の原因にはいろいろありますが、そのほとんどが口の中にあり、次の三種類に分類されます。
三種類の中で70%以上と一番多いのは、歯や舌などの口の中の汚れによる生理的口臭です。口の中で細菌がニオイの元となる成分を産出し、口臭を発生させるのです。細菌は唾液の分泌が少なくなる空腹時や起床時、緊張時など、口の中の自浄作用が低下した時に増殖します。口呼吸による口の中の乾燥も原因のひとつです。
次の「病的口臭」は、むし歯、歯周病といった口の病気のほかに、咽頭炎、へんとう炎、呼吸器や消化器の病気、糖尿病などの疾患が原因になっておこります。
また「自臭症」といって、自分には「口臭がある」と思い込んでいる場合もあります。
口臭予防の基本は、口の中を清潔に保つことです。つまり、原因となる病気があれば、まずそれを治療し、歯科医院で、ブラッシング指導と定期的に専門的なクリーニングを受けることです。
口の中の汚れは、日々のブラッシングを丹念に行えば、ほとんど解消することができます。そのうえ、むし歯、歯周病の予防にもつながります。
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