あなたの歯は、左右前後にズレたりしていませんか?上下がキチンとかみ合っていますか?
「不正咬合(咬合異常)」とは、歯並びが悪かったりアゴの骨と歯の配列が不調和なために、上下の歯のかみ合わせが悪かったりすることです。
かみ合わせが悪いと、それが原因で歯や全身に様々な症状や病気がでてきます。歯の病気はむし歯や歯周病ばかりではありません。
かみ合わせが悪いと物を噛む機能が低下したり、上手に発音ができなかったりします。私たちは食べることで生命を維持し活動のエネルギーを得ていますし、話すことは社会生活をおくるうえで不可欠です。
鏡に向かって見て下さい。あなたの鼻や口は顔の真ん中にありますか?頭が傾いてはいませんか?もしおかしかったらかみ合わせに問題があるかもしれません。長い間のかみ合わせのズレが、顔を変形させてしまっているのです。
かみ合わせがおかしいとアゴの骨やアゴの筋肉に異常な力がかかり、口を開けるとアゴの関節がカクカクと音をたてたりします。ときには口を開くことができないほどの激しい痛みが起きることもあります。これが顎関節症(がくかんせつしょう)です。
歯は隣同士が正しい接し方をしていないと、よけいに歯垢がたまったり、無理な力が加わって歯の周りの組織がおかしくなります。歯並びが悪いと、むし歯や歯周病になりやすいのです。
幼児の不正歯列は注意が肝心。そのまま放置していると、アゴの骨まで不正なままに発達してしまいます。あとで歯並びを変えることができても、アゴの骨を治すのは難しいのです。早めの治療が必要です。