アゴが小さくて、歯が生える場所が足りなくなり、押し合いへしあいして、歯並びがデコボコになるのが乱ぐい歯です。
さらに症状がひどくなると、あとから出てくる歯が歯列から外にはみ出し、重なりあって生えて「八重歯」と呼ばれる状態になります。犬歯がはみ出した場合も八重歯です。
叢生の場合、歯ブラシがゆきとどかず汚れが残りやすくなります。歯が汚れやすいので、むし歯や歯周病の原因になり、健康な歯の寿命を短くしてしまいます。
特に八重歯は欧米では「ドラキュラの歯」といわれるように、見た目も悪いものです。
上アゴの中切歯(一番前の歯)は、生えてくるときは開いていますが、側切歯(中切歯のとなりの歯)が生えてくると閉じるのが普通です。しかし、永久歯が小さすぎたり、上唇の内側のひだが大きすぎる時、また、中切歯の根の間によけいな歯(過剰歯)が生えてきた場合には開いたままになってしまいます。この様な状態になると、発音(特にサシスセソ)がしにくくなります。