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　口輪筋の力（くちびるを閉じる力）の低下には、色々な原因が考えられます。口輪筋の力が弱くなるとさまざまな器官に影響を与えます。

■発育不全（赤ちゃんのときの授乳の影響）
赤ちゃんのとき、強く吸わなくてもミルクの出るほ乳びんで育った子、お母さんのおっぱいがよく出るので吸う力の必要のなかった子は、口輪筋の力が育たず、口を開けて寝る習慣がついてしまうことがあります。

■老化
人は誰でも年齢とともに、身体全体の筋肉の力が弱くなり、もちろん口輪筋の力も衰えてきます。口のまわりにたてじわが出るのもそのせいです。

■運動不足（萎縮）
最近の若い人達は、ハンバーガーやスパゲッティなど、あまり噛まなくてもよいやわらかい食事を好む傾向にあります。それによって咀嚼回数が減ったことと、会話の減少なども原因となります。

■脳血管障害などの疾病によるもの

　脳卒中、脳梗塞など、脳血管障害、また脳神経外科手術の後遺症等が原因で、身体の一部がマヒすることがあります。