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大切な歯を残す根区管治療 その1

 むし歯が進行して歯の神経(歯髄)にまで炎症が進むと、急にひどく痛んだり、熱いものや冷たいものがしみる症状がでてきます(歯髄炎)。これは歯髄に細菌が入り込んで炎症がおきているためです。
これ以上感染が広がるのを防いで歯を守るために、歯髄は生きていますが炎症を起こしている部分を取り除く処置(抜髄)を行います。この神経を取り除く治療が「根管治療」です。

 

1,むし歯の部分を削ります。 2,歯の根の中の悪くなっている部分を取り除きます。 3,歯髄を取り除いた後の根管内を完全に消毒します(無菌状態にします)。 4,きれいにした歯根内に薬剤と充填剤をつめ外からの感染を防ぐよう封鎖します。 5,修復治療
残った歯をもとに土台を作り、その上にクラウンを被せます。

歯の根は奥歯では複数本あり、歯髄の入っている空間は根の先の方では極めて細く、しかも曲がっていたりします。そのため炎症を起こしている部分を完全に取り除くことが難しいのはもちろんのこと、先の方まで消毒してきちんと詰める処置がまた難しい治療です。痛みがでている間は処置を繰りかえさなければなりませんから、通常で5〜6回の通院が必要です。しかし神経の処置をきちんと行えば、歯を抜かずにすみます。根気よく最後まで処置を受けましょう。




 
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