溝をプラスチックで埋めてむし歯を防ぐ
溝をプラスチックで埋めてむし歯を防ぐ
奥歯の咬み合う面(咬合面)のむし歯の予防に考え出されたのが溝埋め(シーラント)という方法です。あらかじめある溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。このプラスチックはむし歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていればむし歯にならないのでは、という考えで普及し始めました。
むし歯の数を3分の1に
このレジンが長い間のうちにはがれてしまうことも考えられますが、いずれにしても短期間にはきちんと詰めればそれなりの効果をあげています。実際、むし歯の数を3分の1に減らしたという報告も出ています。生えて間もない奥歯の永久歯(六歳臼歯) は特にむし歯になりやすいので、この方法で処置してもらうと効果があります。
生活全体でむし歯の予防を
もちろん、むし歯予防は、これだけで十分というわけではありません。きちんとブラッシングをして、シーラントがきちんとついているかなどの定期検診を受け、食生活でも注意して、総合的な関心を親と子が一緒になって持ち続けることが大切なのです。