歯の抜けたすき間は人工歯で補う必要があります。放っておくと他の歯までグラグラになってしまうからです。抜けた歯が1~2本の場合は、その両隣の歯を土台にして、橋をかけるように人工歯を装着する方法がとられます。これが「ブリッジ」です。

人工歯のイメージ 人工歯のイメージ

ブリッジは、見た目も元の状態と変わらず、使い心地も自然ですが、両隣の健康な歯を削らなければならないのが欠点です。しかし、最近では接着剤が発達したおかげで、土台となる歯をあまり削らずに済む「接着ブリッジ」という方法も行われています。

ブリッジに使われる材料にも色々あります

○金銀パラジウム合金・銀合金

土台の歯にかぶせる金属冠の部分の材料。
硬い材質なので精密な加工がしにくい。そのため、すき間ができやすい。

○レジン・硬質レジン

人工歯の代表的な材料。磨耗や収縮、変色がおきやすい。レジンの弱点を改良したものが硬質レジン。

*14kを超える金合金・*白金加金合金

ひっかける鉤の部分の材料。薄く伸びがよく精密な加工ができるので、自由診療の材料として使われている。

*メタルボンド・セラミックス

人工歯の部分の材料・方法です。金属のキャップの上を瀬戸物(ポーセレン)で覆ったものがメタルボンドです。また最近では、セラミックスで丸ごと歯をつくったオールセラミックタイプ人工歯も普及してきています。どちらも耐久性と色調の自然感にすぐれています。

*の材料は耐久性にすぐれていますし、「接着ブリッジ」は歯への負担を非常に軽くしてくれるのですが、両方とも保険がききません。どの材料と方法を用いるか、それぞれの特徴を参考に、先生とよく相談して決めましょう