睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の定義は、『一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる。または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる。』です。厚生労働省では睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上おこる場合では、5年後の生存率は84%までダウンすると報告しています。

実際に呼吸を止めてみると辛い事がよくわかりますが、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返されと、その結果十分に睡眠がとれず、睡眠時の無呼吸が引き起こす睡眠中のストレスや血中酸素の不足は、人の身体に深刻な影響を及ぼします。
睡眠不足による日中の眠気、集中力の欠如は、学力の低下や居眠り事故等を引き起こします。
さらに、心疾患、脳卒中、高血圧症、糖尿病、腎炎、肥満など、時には命にかかわる事態におちいる危険があります。


くちびるの力が強くなれば、舌根を支える力も強くなり、舌の沈下を防ぎます。
気道が確保されれば、いびきや閉塞型睡眠時無呼吸症候群も改善されます。
日ごろから口輪筋(口の周りの筋肉)を鍛えましょう。
(正確に睡眠時無呼吸症候群の診断を行なうには、入院して睡眠中の詳しい検査を行なう必要があります。)