卑弥呼は何を食べていた?
比べてみました。時代別食事時間と噛み噛み回数
アゴはどんどん小さくなっている
人類の歯とアゴは、昔と比べてどんどん小さくなっています。その理由は、人類の進歩すなわち火を発見し、あぶったり炊いたりして食べるようになって食べ物が変わり、その結果ムシャムシャ噛む回数が減ったからなのです。特にアゴの方が歯よりも急激に小さくなったため、歯が狭いアゴに並びきれなくなって乱ぐい歯や出っ歯になったりするのです(不正咬合といいます)。アゴがすっきり細面の現代っ子が、ニッと笑うと八重歯がニョキっというのはチャーミングかもしれませんが、決して健康的ではないのです。
卑弥呼の食事時間は51分3990回も噛んでいた
- 主食‥‥蒸したもち米(玄米1合)
- 香の物‥‥ノビル2個、もろみ少々
- 干物‥‥コマイ半匹
- 煮物‥‥長芋2切れ
- 焼物‥‥アユの塩焼き2匹
- 潮汁‥‥ハマグリ2個
けっこういいものを食べていたんですね。しかしとても固い。この食事を女子大生に試食してもらったところ、なんと51分、約4千回噛みつづけてギブアップだったそうです。上の表を見てください。将軍徳川家康は、美食家として知られていますが、実際にはかなり質素な食生活だったようです。それでもかなり軟らかい食事です。
さて現代人はといえば《献立》コーンスープ1杯・ハンバーグ1個・スパゲティ半皿・ポテトサラダ少々・プリン1個・パン小2個。カタカナのメニューです。食事時間は11分噛む回数620回、これではアゴは鍛えられないですね。