「食べる筋肉(咀嚼筋)」の重要さ
食事の遅い子ども、食べ物をこぼす子どもがいます。
原因は、食べる筋肉(咀嚼筋)の問題です。
食べ方の遅い子どもは口の筋肉が上手に使えてません。3つの訓練をしましょう。
- 頬筋の訓練
力強くほっぺを5~10回ふくらませて、引っ込めましょう。
これを1日5~10回繰り返します。 - 舌筋群の訓練
舌を出して左右の口の角をなめます。
続いて上唇をなめます。
次に大きく舌を目一杯出します。
これを1日5~10回繰り返します。 - 口輪筋の訓練
口をしっかり閉じてから、ゆっくり『パ・ピ・プ・ペ・ポ』と力強く5~10回、発音しましょう。
これを1日5~10回繰り返します。
ボロボロこぼす子どもには…
食べ物を飲み込む時は、歯が咬み合っています。歯が咬んでいないと飲み込む筋がうまく動きません。
食べ物を飲み込む時は、『のど仏』といわれる舌骨が、上に上がります。口を開く筋肉は、舌骨が固定しています。
咀嚼をして、正常の嚥下ができなくなった理由は、歯根膜反射と舌の使い方が確立されていないからです。舌が上手に使えていません。
舌の動きを確認してみましょう。
口に人差し指を入れて、吸わせてみましょう。正常な場合は、舌で口蓋(上顎)を密封する状態がわかります。人差し指全体を舌で覆うことが出来れば問題はありません。
ボロボロと食べこぼす子どもは、舌の縁が上顎に密封できません。このような子どもは人差し指を舌の先端だけで触れるような運動をしています。
ボロボロこぼす子どもは次の訓練をしてみましょう。
- 舌の先を口蓋(上顎)につける位置を確認します。
- 舌をつける訓練をします。
いつも舌の先をつける習慣をつけましょう。 - 水を少し舌の上にのせます。
- 水がこぼれないようにします。
- 1回1分で、1日10回訓練します。
感染予防対策
ドリルは患者さん1人1人に1本ずつ滅菌パックしたものを交換して使用しております。
また、バーなどの医療器具なども滅菌パックしたものを使用しておりますので、安心して治療を受けて頂けると思っております。