薬剤を使ったむし歯予防
薬剤を使った新しいむし歯予防
3DSとは、Dental Drug Delivery System(薬剤による歯面直接除菌)の略で、歯の列をかたどったカバー(リテーナー)を使って、抗菌剤やフッ化物を一定時間歯の表面に塗布することにより、むし歯を予防する方法です。
薬剤の効果を充分に発揮させるためには・・・
むし歯の原因となるのは主にミュータンス菌という細菌で、95%の人の口の中にいるといわれています。ミュータンス菌はバイオフィルムという歯の表面についたバリアーのような膜の内側で活動しています。このバイオフォルムは、汚れや細菌を引き寄せる作用がある上、通常の歯みがきやクリーニングでは除去できない、一度除去してもしばらくたつとまた作られるという、やっかいな存在なのです。 フッ素や抗菌剤はこの膜にじゃまをされて、効果を充分発揮することができません。薬剤の効果を最大限に発揮させ、細菌を除去するためには、この膜を機械的に破壊し、再び作られる前に薬剤をしっかり作用させることが必要です。