このたび、「歯ートフルニュース」を発行する運びとなりました。このニュースは皆様の歯とお口の健康にお役に立つような情報をわかりやすくお知らせするために制作いたしました。

虫歯は短期間の内に作られます。初期段階ではフッ素などで再石灰化させることができますが、大きくなると削ってつめるようなことになります。なるべく虫歯を作らず、痛くなく、削らずに進めるのが予防歯科です。皆さん歯医者さんは必ずしも痛い治療だけをする所ではありません。これからは歯医者さんに定期的に検診してもらい、虫歯を作らないようにしましょう!

又、学校検診も終わり、虫歯がないと安心している方々も多くいらっしゃると思います。私も学校歯科医を勤めておりますが学校検診だけでは奥歯の虫歯や歯と歯の間の虫歯は大変見つけにくい事が多いのです。

夏休みには学校検診で虫歯がなかった人も、歯医者さんにいって精密に検診を受けることをお勧めします。

また、大人は歯周病、子供は歯肉炎の症状が見られる人がたくさんいます。この点についても、検査してもらい、健(口)な生活を送りましょう。

むし歯の原因

食生活・噛むことの大切さ

人類の進化の歴史からも、アゴを使う=よくかむことは、脳の発達に大きな影響を与えることが分かります。ところが、よくかんで食べる習慣は、大人になってからでは身につきません。子供の頃にしっかりと習慣づけておくことが大切なのです。
 アゴからの情報だけではなく、食事をする時に目で楽しみ、においをかぎ、舌で味わうことによっても脳は刺激されます。このように食事は、子供の脳を育てるのに重要な役割を果たすものなのです。だからこそ、毎日の食事をおろそかにしてはいけません。食事を作る人は、多様な味、食感のもの、旬の素材をかみごたえのある大きさ、固さで食べさせるように心掛けてほしい。そして、何よりも家族揃って食事することが基本です。会話を楽しみながら、ゆっくり時間をかけてよくかんで食事をしてこそ“おいしい”と感じるし、脳は刺激を受けるのです。
 子供たちの脳を健全に育てるために、今一度ご家族の食事を見直してみませんか。

口臭は予防できます。

イラスト:息を吐く羊

口臭とは?

臭いの感覚は特殊なもので、自分自身の口臭は自分ではなかなか気づかないものです。
呼吸や会話で吐き出した息が、他人の鼻で不快に感じられたならば口臭となります。


口臭チェック方法

  • 朝起きてすぐ、乾いたコップに息を吐きためてニオイをかぐ
  • 舌苔(舌につくコケ)がついていないか鏡を見て確かめる
  • 歯科医院で、口の中の細菌や口臭をチェックしてもらう

※自臭症(実際にはないのに、自分で口臭があると思い込んでいる)の方も少なくないので、歯科医院チェックしてもらいましょう(最近では口臭測定器も開発されています)