小学生の歯磨き 到達目標(1~3学年)

いよいよ4月です。新年度が始まり、気分的に引き締まる感じがします。そして桜の花も、もう少しで咲き季節的にも良い頃になってきます。皆様の中には入学式を行ったばかりの方が多くいらっしゃることと思います。

4月・5月は私達歯科医にとっても忙しい時期なのです。それは学校の歯科検診があるためなのです。私も小学校の学校検診を務めておりますが、4月・5月で計3回で1年生から6年生までの歯科検診を行います。

今回は学校検診についてお話し致します。皆様のお子さん達は6月頃から夏休み前に学校検診のカードを持ってきていると思います。

このカードの中には次のことについてチェックされています。

  1. 虫歯について
  2. 歯肉炎について
  3. 歯並びについて
  4. アゴの状態について
  5. その他の異常について
  6. 清掃状況について

虫歯についてですが、奥歯の小さな虫歯や歯と歯の間の虫歯などはわからない時もあります。歯肉炎と歯並びについては、この頃状態の良くない子どもさんが多く見られます。このような点について歯科検診カードは書かれております。しかし虫歯についても歯科医院で一度精密な検査を受けて頂きたいと思います。そして健「口」な状態で楽しい新生活を送れるようにしてください。

歯磨きの到達目標

口臭・虫歯の予防に!

ほとんどのお茶にはフッ素が含まれています。そのためお茶をよく飲む人は虫歯になりにくいのです。また、中国料理には多くの臭いの強い薬味を使うため口臭が気になります。しかし香り高い烏龍茶や、ジャスミン茶を飲むことにより、口臭を芳しい香りにかえ、さらに殺菌効果もあり口の中の雑菌をさっぱりと流してくれます。

小学生の歯磨き 到達目標(4~6学年)

桜も咲き、5月のゴールデンウィークも終わり、学校生活も本格的に始まる頃になりました。私も学校検診を一生懸命行っている所です。学校検診ですが、皆さんは検診を行う日は分かっていることと思います。中には検診日なのに歯みがきをしてこないお子さんをみることがあります。やはり検診日には必ず歯みがきをするようにして頂きたいと思います。また、このことと同じように歯科医院で治療を受ける時などは、事前に歯みがきを行うようにしてください。

検診を行ってみて、虫歯よりも歯肉炎と歯並びの悪い子どもたちが多いと感じております。歯肉炎は歯みがきが悪いため歯肉が炎症を起こしており、赤く腫れ、歯みがきでもすぐ出血することが多く見られます。このまま放っておくと大人になると歯周病となります。歯周病は歯の回りの歯槽骨という骨が炎症のために溶けてしまう病気なのです。子どもの頃は歯肉の炎症にとどまり、歯槽骨の破壊はありません。やはり子どもの頃から歯肉炎を起こさないように適切なブラッシングを行って頂きたいと思います。

歯並びですが、今の子どもたちはやわらかい物を好んで食べて、堅い物を食べないため、アゴの発達が悪くなり、そのために歯並びが悪くなってきているようです。歯並びがおかしいと感じたなら早めに歯科医院で見てもらうようにしてください。
 また、歯肉炎にかかっていないか虫歯といっしょに歯科医院で検診を受け、そして健「口」な状態で楽しい生活を送るようにしてください。

歯磨きの到達目標

「甘味」それは、おかあさんの味!

赤ちゃんを育てる母乳には乳糖という「甘味」が含まれているそうです。人が生まれて初めて口にする味覚といっても過言ではありません。子ども達が甘いものが大好きなのも疲れたとき甘いものを食べるとホッとするのも、こんなルーツがあったのですね。