歯周病の基礎知識
歯周病の基礎知識 1
朝晩はめっきり涼しくなってきました。カゼなどひかないように注意してください。今年は台風の当たり年でしたが、私のクリニックも台風15号の影響で停電となり、8月20日(金)・21日(土)の2日間、治療ができないため休診となりました。開業して16年が経ちましたが、初めての経験でした。
今回からは歯周病についてお話したいと思います。歯の表面には粘り気のある薄い膜が毎日作られていて、歯と歯肉の境目に溜まっていきます。これが歯垢で、歯垢が石灰化した歯石と共に歯周病の原因と言われています。歯垢1mgには1億もの細菌が含まれ、歯肉に炎症をもたらします。さらに炎症が進むと歯を支えている歯槽骨も溶かし、歯がグラグラしてきます。放置すると歯が抜け落ちてしまいます。歯を失う原因はむし歯より多いと言われています。
歯周病は自覚症状がないため自分自身ではわかりにくいことが多く見られます。一度歯科医院でX線で検査してもらい、歯石の除去を受けて頂きたいと思います。そして健「口」な生活を送りましょう。
歯周病の自己チェック
- 歯肉が赤い、または赤黒い
- 歯肉が腫れている
- 歯肉がムズムズする
- 歯を磨くと歯肉から出血する
- 歯肉が後退している
- 水やお湯がしみる
- 膿が出る(口臭がする)
- 歯がグラグラする
- 歯軋り、イビキをかくと言われる
*3つ以上あったら早めに受診を!
歯周病の基礎知識 2
朝は寒くなり、ついにストーブの出番となりました。今年もメジャーリーグのポストシーズン、日本シリーズと目が離せませんでしたね。
前回から歯周病についてお話しておりますが、歯周病も虫歯も細菌が原因ということはおわかりいただけたかと思います。
歯周病にはどのような検査をするかというと、歯の周りを歯槽骨の状態を見るために、エックス線を撮り、歯と歯肉の間の溝(ポケット)の深さを測ります。2ミリ以内が正常、3~4ミリが初期、5~6ミリが中等度、6ミリ以上が重度となります。
その他、歯の動揺度、歯肉からの出血と膿が出るかを検査します。この様な検査をすることにより、各自の歯周病の状態を把握することができます。歯周病は自覚症状がなく、自分自身ではわかりにくいことが多く見られます。一度歯科医院で検査をしてもらうことをお勧めいたします。そして健「口」な生活をお送り下さい。