21世紀はむし歯を予防する時代
食欲の秋がやってきました。皆さん、新米にくだもの、きのこなど、おいしい物を沢山召し上がっていることと思います。今回は、この食べるときに必ず行う“噛む”ことについてお話ししたいと思います。現代の食生活は軟らかくて、良く噛まなくても食べられる物が大変多く、特に子供達は、昔より食べ物を噛まなくなり、また固い食べ物を嫌う子供達が増えてきています。そのことによりアゴの発育が悪くなり、歯並びが悪い子供達が多くなってきています。
それでは良く“噛む”ことでどのような良いことがあるかと言いますと、次のようなことが上げられます。
- 肥満防止に役立つ
- 味覚が発達する
- 言葉がはっきり発音できる
- 脳の発達が良くなる
- 歯と口の中の病気を予防する
- ガンなどの病気を予防する
- 胃の働きを促進する
- 全身の体力を向上させる
21世紀、むし歯は「予防」という名の「治療」をする時代です。
一昔前まで、むし歯は削って治すのが治療でした。でも今は、むし歯になる原因や仕組みがわかってきて、むし歯にならないようにできます。上手に歯医者さんとお付き合いして、むし歯のないお口で一生を快適に過ごしましょう。
むし歯になるメカニズム
私たちの口の中では、歯を溶かす作用(脱灰)と歯を守る作用(再石灰化)が同時に行われていて、このバランスがとれていれば歯は健康です。ところが何かの原因で歯を溶かす作用が強くなると、歯の表面からカルシウムがどんどん溶けだしてむし歯が始まります。
新しい予防の考え方
かかり始めたむし歯が本格的なむし歯になるまでには、思いのほか時間がかかります。その間に歯を守る作用を強くし再石灰化を促す適切な治療をすれば、むし歯の進行を止め元の状態を回復させることができます。
むし歯と個人差
同じ生活をしていてもむし歯になる人とならない人がいますが、これは口の中の条件が異なるからです。歯を溶かす作用を強める条件はいくつかあり、この条件への反応には個人差があります(カリエスリスク)といいます。まずは口の中の条件を調べる検査(カリエスリスク検査)を受けて、あなたがどんな条件の持ち主かを知りましょう。
予防プログラムとその実践
これからの時代は、「予防から健康増進を目指す時代」です。歯科医院では、様々な検査結果をもとに、患者さんの生活全体を総合的に判断して、その人に合った予防プログラムをたてます。私たち歯科の専門スタッフは、定期的な診断を通じて、これらの予防プログラムがうまく行われるよう患者の皆様をサポートします。
旬の果物が長寿に一役!
長寿に欠かせない食べ物に果物が挙げられます。果物はビタミンやミネラルが豊富で特にカリウムを多く含んでいます。いま果物屋さんの店先には旬を迎えた果物達(梨、ぶどう、柿、栗etc)が所狭しと並んでいます。昔から旬の盛りの物は、美味しく栄養価も高い上に安いと言われています。旬のものを上手に選んで、季節を感じながら美味しく味わい、健康で頑張りたいものです。
むし歯と個人差
同じ生活をしていてもむし歯になる人とならない人がいますが、これは口の中の条件が異なるからです。歯を溶かす作用を強める条件はいくつかあり、この条件への反応には個人差があります(カリエスリスク)といいます。まずは口の中の条件を調べる検査(カリエスリスク検査)を受けて、あなたがどんな条件の持ち主かを知りましょう。
予防プログラムとその実践
これからの時代は、「予防から健康増進を目指す時代」です。歯科医院では、様々な検査結果をもとに、患者さんの生活全体を総合的に判断して、その人に合った予防プログラムをたてます。私たち歯科の専門スタッフは、定期的な診断を通じて、これらの予防プログラムがうまく行われるよう患者の皆様をサポートします。